現在、湖北水道企業団の水源は、地下水と県が行う県中央広域水道用水供給事業より受ける水であります。
地下水は、近時における地下水位の低下と、また、旧石岡、旧玉里地域には、「茨城県地下水の採取と適正化に関する条例」が適用され、水源とすることがむずかしくなっています。将来の人口、地域の発展、水道普及率の向上などによっての水道水の需要が見込まれ、安定的な水源を確保するには、地表水に依存せざるを得ない状況にあります。
水道事業は、市町村の経営が原則ですが、水源確保には莫大な費用がかかるため、湖北水道企業団単独ではできません。そこで、県が行う県中央広域水道用水供給事業に当時の17市町村と共に加入し、平成4年より受水し、みなさんに給水しています。
県中央広域水道用水供給事業とは
県中央広域水道用水供給事業は、水戸給水系と笠間給水系とからなり、茨城県水道整備基本構想に基づき、都市化が進む県中央地域の11市町村を対象に、長期的に安定した水源を確保し、良質で安全な生活用水を供給するために進められている計画です。計画では、那珂川などを取水河川として、給水人口931,300人、1日最大給水量240,000m3をめざしています。
本事業のうち那珂川を取水河川とする水戸給水系は県中央水道事務所が涸沼川を取水河川とする笠間給水系は、涸沼川浄水場がそれぞれ運転管理を行っています。水戸給水系の計画給水人口は、852,100人、最大給水量216,000m3/日で、笠間給水系は、計画給水人口、79,200人、最大給水量24,000m3/日で計画されています。
区分 | 全体計画 | 内容 | |
水戸給水系 | 笠間給水系 | ||
事業種別 | 水道用水供給事業 | 水道用水供給事業 | 水道用水供給事業 |
事業認可 | 昭和60年3月15日 | 昭和60年3月15日 | 昭和60年3月15日 |
給水対象 市町村等 | 水戸市・ひたちなか 市・笠間市・茨城町・小川町・美野里町・内原町・大洗町・友部町・岩間町・東海村・那珂町・瓜連町・大宮町・霞ヶ浦町・湖北水道 企業団(石岡市・玉里村) 7市2町1村1企業団(11市町村) | 水戸市・ひたちなか市・常陸大宮市・那珂市・かすみがうら市・小美玉市・茨城町・大洗町・東海村・湖北水道企業 団(石岡市・小美玉市)2市2町1村1企業団 | 笠間市 1市 |
1日最大給水量 | 240,000 m3 | 216,000 m3 | 24,000 m3 |
取水河川 | 那珂川・涸沼川 | 那珂川 | 涸沼川 |
計画給水人口 | 931,300人 | 852,100人 | 79,200人 |
建設期聞 | 昭和60年~平成23年度 | 昭和60年~平成23年度 | 昭和60年~平成23年度 |